化粧品のサンプルで確かめるべきポイントとは?

化粧品を購入する際参考にすることの多い「サンプル」。店頭であれば実際使って試すこともできますし、リップなどは自分にあっているか確認することができます。またネット通販のものでも無料、もしくはワンコインほどでお得に試せることがあります。

化粧品とは実際に使ってみないと自分にあうかあわないかわからない。だからサンプルを使いたいという気持ちもわかりますが、本来化粧品においてサンプルを出す目的はそのひとつではありません。

サンプルの目的とは?

例えば色がついているものであれば、実際使った時の色の濃さや感じがわかりますね。マスカラやアイライナーにしてもブラウン、ブラック、その他色味が各社異なります。また使用感がとても大切です。下地や美容液であれば「美白」「くすみ」などの機能性は短時間、その場所ではほぼ実感することは不可能ですので多くの人は「伸び」「使用感」「かおり」「つけ心地」をサンプルで確認するのみとなります。保湿が目的であれば「しっとり感」「うるおい持続時間」なども重要なポイントです。

サンプルは、「これどうなのかな?」と少しでも心が動いた女性の心を後押しする大切なファクターです。逆に言えば、好みでなければ「買わない」」という判断材料にもなりかねない大切なもの。いかにサンプルからいい印象をもってもらうか。それが化粧品会社としては狙いでもあるわけです。

サンプルで確かめるべきポイント

まず、すべてのサンプルにおいて言えることは「パッチテスト」としての役割です。パッチテストとは、かぶれ(アレルギー性接触性皮膚炎)や薬剤アレルギーなどの遅延型アレルギーの原因を探る検査で、化粧品を販売する前にはほぼこのパッチテストが実施され、皮膚に炎症が起こらないか、安全性を見極める重要な検査となります。

ただ、パッチテストを行っていても、万人に安全であるとは限りません。そのため化粧品を顔全体に使用する前には必ず腕の内側などにサンプルを塗布し発赤しないか、かゆみが出ないかなど自分で行うことが大切になります。「自分は肌が丈夫だから大丈夫」という人でも、後日顔全体に湿疹が出たりかゆみが出れば皮膚科へ行くことになりかねません。サンプルはそういった意味でも「自分の肌が受け入れられるものか」を試すためのポイントといえます。

また、通常サンプルの量は1~3日、もしくは1週間ほどでしょうか。化粧品は使い続けることでその化粧品のもつ力を実感できるものですので、日数が少ないとかおりや使用感を確認する程度になるかと思います。ただ、やはり五感に訴えるものがありインスピレーションも大切。「あ、これ好きだな」と思えば本品購入を決意する材料になりますし、心躍らない場合は購入しないかもしれません。

化粧品選びに迷ったら、まずはサンプルで自分の肌と心にあった商品を探しましょう。ただしサンプルばかりを使用して数日置きに商品を切り変えるのはおすすめしません。何か肌トラブルがおきた時に、原因が何にあるのかわからないうえに肌が逆に疲れてしまうかもしれません。はやめに絞込み、決まった後は数ヶ月じっくり使って様子をみる。これが化粧品選びのポイントです。